アニソンとはなんぞや?

アニメソング*1とは:元々は「アニメ作品に関連する主題歌・挿入歌・イメージソングなど、作品のために作られた歌」の一連を言う。基本的に一般曲からの流用は含まれなかったが、ビデオ用アニメなどを中心に、主題歌等、一般曲の流用が一時期増えたため、「作品のために作られた」曲だけだと主題歌すらアニメソングに入れられず*2、その結果、「アニメ作品に関連する主題歌・挿入歌・イメージソングなど作品のために作られた歌や一般曲から流用された歌」の一連、となった。しかし、今度はそうすると背景音楽*3や劇中歌*4もアニメソングに入ってしまうので、アニメソングの概念についてはそれを語る各個人が勝手に決めるようになった。つまり、アニメソングに決定的な概念は存在しない。結局「アニメソングとは?」基本はアニメ関連の歌。個々の曲は各個人がアニメソングかどうか好きに決めればいいのである。
ちなみに、この記事を書いている時点でのアニメソングの概念は大きく分けると以下の通り。

  • 基本主義:「作品のために作られた主題歌・挿入歌・イメージソングをアニメソングという」とするグループ。主題歌等も含め流用された一般曲はアニメソングではなく「流用曲」として分類する。流用曲については主題歌等のサントラに収録される曲のみが蒐集対象となる。
  • 全体主義(拡大主義):「作品に使用された歌は全てアニメソングである」と主張するグループ。作中の背景音楽や劇中歌として使用された一般曲も当然「アニメソング」に含まれるので、蒐集するとなると大変な労力と知識が必要となる。
  • 大雑把主義:作品のために作られた主題歌・挿入歌・イメージソングの他、作品に使用された流用曲の一部もアニメソングであると定義するグループ。その「一部」は個々人の趣味と好みと独断と偏見で決定される。従ってA氏がアニメソングだと主張する曲がB氏にとってもアニメソングであるかは分からなくなる。基本的にコレクターが多く、要するに自分が集めたいモノだけがアニメソングである*5、という事。
  • 原理主義:いわゆる「アニメソングらしいアニメソング」しか認めないグループ。流用曲は勿論、主題歌もタイアップ曲はアニメソングとは認めない。

いずれのグループも、「みんなのうた」や一般曲の「プロモーションビデオ」はアニメソングに入らないという共通の認識を持っているが、そうすると『黒ニャゴ』や『茶目子の一日』はどうなるんだ?というと(次回に続く)

*1:特撮ソングとかアニメソングとかゲームソングとか、その概念は基本共通なので、一番通りが良い「アニメソング」で表記しています。

*2:特に「蒐集対象にならないため」。何かと理由を付けて集めたがるのが収集家である。

*3:街中やテレビから流れてくる歌謡曲など。

*4:作中の登場人物が劇中で謡う歌。ゲストで登場した歌手が謡ったりする。

*5:帰ってきたウルトラマン』のPYGはOKだが『アイゼンボーグ』のピンクレディはNG、というのが良い例。